LOOP? REPEAT?

朝起きて。
着替えて。
朝食もそこそこに、家を出る。
電車に乗って、会社に出勤して。
上司のセクハラとも言えるような言葉を受けながら。
仕事…して。
書類整理したり、お茶入れたり。
時間が来れば、昼食を食堂で摂って。
また、仕事して。
その日のノルマが終わってから、帰路に着く。
電車に乗って、家まで帰る。
「何やってんだろ……」
ポツリと零したのは、電車の中。
遅くなってしまったそこは、ほとんど人なんかいなかった。
毎日が同じことの繰り返し。
抜け出したくても、その方法が、わたしにはない。
深く重く、息を吐く。
今のままでいいなんて、到底思ってなんかいない。
いないけど、何をやったらいいのかさえも、わたしにはわからない。
寿退社を狙っていたって。
ついこの間。
二年間付き合っていた彼氏とは、別れちゃったし。
そこまで考えて、もう一度、息を吐く。
毎日が同じ。
受け止めることしかできない、毎日。
結局はさ、彼氏がいても、同じなのよね。
週末までひっくるめて、同じになるだけ。
多分きっと、抜け出せない。
――仕事辞めよっかなー。
……なんてのは、毎日のように、思うこと。
それでもどうせ、わたしは同じことを繰り返す。
嫌って言えない自分がいて。
思い切ったことをできない、自分がいて。
短く重い、息を吐き出した。
もたれたドアに、額を付ける。
流れる景色は、昏くて。
わずかに、蒼くも見えたりして。
それでも、灯されている光は、綺麗だった。
だけどそれも、昨日や一昨日と同じ。
毎日毎日、同じ。
同じことの、繰り返し。
まるで、抜け出せない輪の中に、いるような感じ。
変化を望んでいたって、下手なものは受け入れたくないのよ。
今のこの状況以上に不幸にはなりたくないから。
そう、結局。
怖がってるのよね。
わかってはいるんだけど……。
小さく電車が揺れる。
それで少しだけずれてしまった身体の位置を、わたしは直した。
すべてが同じ。
時間の進み方も変わらなくて。
つまらないし。
本当に何をやってるんだろうって思うわよ。
だけど…そう、やっぱり。
保険が効くような変化しか、望めない。
それが目の前にないなら、現れるまで待つしか、わたしにはない。
それしか、選べないから。
とりあえず、新しい恋でも探そうかな。
そんな気、さらさらないくせに、そんなことを考えて。
わたしは移り変わっていく景色を眺め続ける。
……と。
「あーあ、仕事辞めよっかなー」
なんて声が、真後ろから聞こえた。
わたしはほんの少し、視線を動かす。
「また言ってんの?」
「だってさぁ」
「辞めてどうすんの?」
「……どうしよっか?」
笑い声が響く。
わたしもわずかに小さく笑って。
同じなんだって、気づいた。
今の自分に満足してる人なんか、きっときっと、極々わずかで。
わたしと同じように不満を抱いている人の方が、きっときっと、多い。
まぁ――だからと言ったって、どうすればいいのかはわからない。
けど。
周りに気を配れば、結構面白いのかもしれないなんて、考えたりもして。
余裕を持つ…か。
考えて、そんな結論を出した。
そう言えば、笑ったの久しぶりかもなぁ、なんて。
ドアのガラスに映っている自分を見ながら、思ってた。
最寄りの駅に降りて、空を仰ぐ。
「さーて、新しい自分でも、捜しますか!」

おわり

 

同人やってても、時々思います。
そのジャンルに飽きてくると(苦笑)。
何やってるんだろうって。
一人でボーッと電車とか乗ってると。
そういう時って、違うってことなんだと思うんですよ。

てなわけで、十回目は女性。
何が正しいかは、わからないですけど。
本能が違うと思っているなら、違うんですよね。
きっと。



太陽

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