するりと彼の首に手を回す。
舌を絡めて、キスを強請って。
「んっ…」
声が出ることなんか、一切かまわなかった。
気持ちいいし。
したいし。
彼が欲しい。
そればっかり、頭の中にある。
キスしながら、Gパンを脱いで。
耳朶を甘噛みされながら、身体を倒してく。
首筋に唇を寄せられて、背筋に疼きが走った。
びくって震わせて。
それでも、彼は離さない。
「けい…」
名前呼んで。
何をして欲しいのかを届けてみる。
わかってるはずなんだ。
だって、彼も同じはずだから。
ボタン外して、外されて。
彼の胸の触れると、鎖骨に唇を落とされて。
下着の上から、彼の大きな手が胸を掴んだ。
「んー、やぁ」
「何が?」
「さわるなら、ちゃんとさわって」
わたしのお願いに目尻にキスしてくれて。
彼は短く、「了解」って紡いでくれる。
背に回された手に、身体を反らしてあげると。
彼の手が簡単に、ホックを外した。
慣れたんだ、やっぱり。
思いながらも腕を伸ばして、彼の頭を抱え込む。
キスを待って。
彼の大きな手が、直に胸に触れてくれるのを待つ。
「んんっ」
力を込められて、痛くて。
でも、指がすでに立ち上がっていたものを掠めて、気持ちよくて。
わたしは少し、身体を捩る。
「玲?」
「つよくしちゃ、あっ…」
「気持ちいいくせに」
「ふぁ、ん……」
舐められて、吸われて。
もう、どうしようもなくて。
それでも、やめてほしいとか、思えなくて。
彼の髪に指を埋めた。
彼の手で持って、わたしの胸は大きく形を変える。
潰されて、戻されて。
「やぁだ、けい……!」
「じゃあ、やめるか?」
「だめぇっ」
ショーツの中に手が入り込んで。
わたしの中に彼の指が入ってくる。
長くて綺麗な指。
知ってるだけに、少し嫌。
腰を浮かされて、胸を弄っていた手でショーツを取られて。
わたしの中に差し入れられた指は、水音を立てて、出し入れを繰り返してる。
片足を掲げられて、彼の肩の上。
彼はわたしの足の間。
そんな彼よりも。
わたしの表情をじっと見てる、彼の視線よりも、何よりも。
指が動くことで発される音から逃れたくて、わたしは彼の手を押え込んだ。
…んだけど。
「邪魔」
短く言われて、両手首を頭の上に縫い付けられた。
「んーっ」
声にならない声を上げて。
大きく頭を振る。
中を擦られて。
一番感じてしまうところを指先で突つかれて。
生理的な涙が、落ちていく。
「ダメ、けい…!」
「どうして?」
「汚れちゃ、う…んんっ」
「……いまさら」
「ふ、ぅ…」
指を抜かれて、一緒に気も抜けて。
手首を外されて、わたしはほっと、息を吐く。
けど、そこにあてがわれたものに、また息を飲んでた。
腰を押さえられて、ぐっと入り込んでくるもの。
「あ、はぁ…っ」
ぎゅっと彼の手を握って、わたしは無意識に腰を逃がす。
でも、逃げ切れるはずもない。
背に手が回されて。
「やぁっ!」
一気に貫かれた痛みのあと、わたしは彼の上にいた。
ぎゅっと抱き着いて、その痛みと快楽を外へと逃がす。
鎖骨を舐められて。
そのあとで、半ば無理矢理、上半身を離された。
「けい?」
少しだけ、不安になって。
わたしは彼の名を口にする。
見上げられて、口付けられて。
軽く首を傾げると、彼はふっと笑った。
「なぁ…やぁん!」
何かと聞こうとした時に、前触れもなく、彼は向きを変える。
ソファに横向きだったのを、きちんと座るように。
不意のことに、わたしの身体はついていけない。
手を置いていた彼の肩をぎゅっと掴む。
薄らと瞼を上げて、彼の顔を見れば。
彼は楽しそうに笑ってた。
わかってやってるんだ、絶対。
でも、逆らうことなんて、考えられなくて。
「けい」
「動ける…か?」
「ん……」
問い掛けにさえ、頷いて。
わたしは彼の望み通りに、動き出す。
声を上げて、狂ったみたいに、彼だけを求めて。
寄せられた眉に、少しだけ、微笑えば。
「やぁ!」
最奥を突かれて、何も考えられなくなってた。

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