ここにないものを 必死に探してる

ないことをわかっているのに
必死に 必死に

でも ここから歩き出そうとは思わない

怖いし

それに 離れた時に見つかったら嫌じゃないか

それが言い訳に過ぎないってわかっていながら
俺はここから 動けないでいた



この場所




見つけたと思ったのはそんな時で

ここにはなかったもの

それが見つかった瞬間で

戻ってきた――瞬間で

変わっていないか とか

俺と同じように変わってしまったか とか

いろいろ その瞬間に考えたけれど

今まで必死に探してきたことは
本当だったから

失って

探して

一度は――諦めて

それでも 諦め切れなくて

また……探して

だから 本当に嬉しかったんだ

本当に

本当に

見つけたその時は

でも 俺のことを忘れてしまっていて

それでもいいと 最初は思った

俺は変わってしまったし

俺のそばにいる以上に幸せなことがあるなら
それでいいと

けれど今 おまえはここにいてくれて

俺のそばに――いてくれていて

「なぁ、俺と話してて…楽しいか?」

聞けば必ず

満面の笑みで頷いてくれるから

俺はやっぱり
ここから動けない

おまえのそばから 離れられない

 

詩で終わらせようと思ったのに、またもやうまく行かず……。
小説に発展させるには弱かったので、独白で終了。

戻る